「石投げ地蔵」あたりの湧水で一休みしたやろ【官道10】

前回の続きです。

前回、官道の西門ルートを辿って『春日公園』へ辿り着きました。

それから公園隣りの『航空自衛隊春日基地』を迂回して、

春日大通りへ合流したのでした。こんにちは。

では今回も元気にスタートします。

少し先の春日中央通り交差点を

右へ曲がれば『JR春日駅』。↓

次の宝町の交差点を

左へ進めば、「はっけんどん」で知られる『伯玄社遺構』それから、↓

『小倉土塁小水城跡』へと道は続きます。今回はそのまま春日大通りをずうっと真っ直ぐ真っ直ぐ。

おや『奴国の丘歴史資料館』の看板。

資料館は左へのびる坂道を上っていった先にあって、これまでたびたび訪ねたお話をしてきました。

それから頭上の福岡都市高を抜けると、

井尻交差点があって、

ここを右へ入っていけば、日田街道「中道通り」で辿った『井尻地禄神社』が鎮座。

さらにその先には『西鉄井尻駅』、それからネギが荒々しくて美味しいラーメン店『花園亭』の姿も。寄っていきたいけれど、

今回はぐっと我慢して、先を急ぎます。急ぎはしないんだけど。

こちらの頭上を走るのは「九州新幹線」。ここを左へ進めば、

『曰佐住吉神社』が鎮座しています。

また、那珂川に架かる井尻橋から左を見やれば、

『博多温泉』の姿。

この少し先で道は二手に分かれることになります。右に進むのが「日赤通り」で、左へ進むのが「高宮通り」。官道西門ルートは「高宮通り」に沿って進んでいく、というお話がありましたので、ここは左へ。

大橋交差点。

ここを左へ進むと、「三宅地区」それから『三宅廃寺』へと向かうわけですが、

西門ルート上には西門と鴻臚館との間に『石瀬駅』があって、それは現在の「南区三宅廃寺界隈」、もしくは「南区清水石瀬橋界隈」と推定される、とありました。

地図で見るとこんな具合。

『石瀬駅』が三宅地区だとすれば、官道は高宮通りから少し左側に、清水地区だとすれば、今度は高宮通りから少し右側にずれることになります。

 

どちらが正解か分かりませんので、今回は中間をとってそのまま真っ直ぐ進むことにしましょう。

とか言ってたら。おや、なんだか見覚えのある景色が目の前に。ここは西鉄大橋駅そば。

そう左を見て下さい。そしてあの坂道。

以前『ワカヒサージュ』を訪ねる時に越えたあの坂道。

坂道だらけのあの界隈を歩きまわったりもしました。

そこからしばらく先へ進むとファミレス「ジョイフル野間店」があって、

すぐ隣には『石投げ地蔵』を確認することが出来ます。

この地点については書籍『海路12号』に、

こんな記述がありました。

p113 警固断層沿い。痕跡道西側の宅地は崖状に一段高い。途中「石投げ地蔵」のあたりは垂直隆起状地で湧水もある。一休みしたことだろう

この一本裏手を官道は走っていたそうだけど、まあ誤差ってことで、そのまま『高宮通り』を歩いていきます。

ちなみにここ『高宮通り』は、

『日田街道中道通り』とも被っているようです。

さて、長くなりましたので今回はここまで。次回は鴻臚館に到着だ!

よろしくお願いします。

【石投げ地蔵】

福岡市南区向野1丁目22