近未来感が好き【竹ノ本団地給水塔 / 団地の給水塔大図鑑】

先日のこと。福岡県春日市界隈へとやってきましたので、久しぶりに『奴国の丘歴史資料館』でも訪ねてみようかと思ったのでした。こんにちは。

そこで、うろうろ適当な道を選びながら、資料館を目指して進んでいたら、

通りの途中のどこかの団地に、立派な給水塔が聳え立っているじゃないですか!!なんなんですかこれ!!

え待って!?近未来っぽい!?とか言って興奮していたら、そばに案内板が立っています。え?給水塔じゃないの?

ひょっとして古代人が建てたバベルの塔!?とか言ってニヤニヤしていたら、現実は全然違って、

 

案内板には『竹ヶ本遺跡・赤井手遺跡』についての説明がつらつらと記されていたのでした。遺跡!?

この塔が?いえいえ。さっそく辺りをみまわしてみると、

なるほど、向こうの小山っていうか森に、件の遺跡の入り口があるみたい。さっそくそばへ寄ってみますが

その遺跡のお話はまた次回に。いったん給水塔のお話に戻ります。

下界からはるか上空を見上げてみると、テッペンのところにカラスがたくさん屯っている。ああ恐ろしい雰囲気。あそこまで何メートルくらいあるんだろう。

気になりましたので、給水塔の仕様銘板を探してみても探しきれず。残念。

ところでそもそも果たして。給水塔ってなんなんですかっていう。知ってるようで知ってない給水塔の世界。

詳細を知るべく全力で図書館へダッシュして、こんな本を借りてみたんです。ででん。↓

【団地の給水塔大図鑑 / 小山祐之】

さっそくこちらの書籍から、給水塔とはなんぞやといったところを参照させていただきます(ありがとうございます)。↓

一定の区域に安定して水を送り届ける施設。頂部に水槽を設け、ポンプで水を貯め、重力を利用して給水します。性質上、ランドマークとしての役割も

とのこと。『竹ノ本団地給水塔』の形状を、書籍上での分類に照らし合わせみると、それはどうやら「円盤型」になるらしく、

じゃあ「円盤型」がどういったものかといいますと(再び書籍からの参照です。ありがとうございます)↓

頂部のタンクが円盤型。塗装しやすいのが特徴。形状別シェア率は2割

だそう。給水塔の分類(書籍の便宜上)としては、この円盤型の他にも「とっくり型」だとか「やぐら型」だとかその他数種に渡って分類されるみたいです。

また、人口十万人あたりの給水塔数では、全国で3位に福岡がランクイン。ちなみに1位は沖縄県で、2位は奈良県とありました。

さらに、書籍内に紹介されていた『円盤型』給水塔の写真群の中に、福岡市南区若久地区の『旭ヶ丘団地給水塔』が紹介されていたんです。

これは訪ねるしかありませんよ!?

団地のある場所は、かつて訪れた『ワカヒサージャ(ジュ)』のすぐそばであり、↓

また、若久川の川上りでは、ほんのすぐそばを通り過ぎていた場所でした。ちっとも気が付かなかった。↓

さっそく給水塔そばへ寄って見てみると、

デジャブかっていうくらい、『竹ノ本団地給水塔』とそっくりなフォルム。

あれ、そう言えば福岡県糟屋郡志免町の『松が丘団地』にも、

レトロフューチャー然とした給水塔を見たことがありました。今振り返れば、あれも「円盤型」だったんですね。↓

(勝田線を辿った時のお話はこちら!↓)

といったところで、そろそろお話をまとめます。

これまであまり気にすることがなかった給水塔ですが、

こうしてあらためて本を読んであれこれ知ったり、偉大な姿を目の前に対峙してみると、その奥深さと面白みに気付くことができた気がします。

今回の経験が新たな学びとなり、そして我が人生を照らす一筋の光となれ。完。

※参考図書:団地の給水塔大図鑑 / 小山祐之 / シカク出版


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【県営竹ノ本団地給水塔】

福岡県春日市弥生6丁目1-6