稲作の技術が初めて開花するロマン【続那珂遺跡】

先日、福岡市博多区の竹下駅界隈を通り過ぎていたところ、

たまたま入り込んだ住宅街の並びの保育所の入り口のところに、

こんな案内を見つけたのであった。こんにちは。

そばへ寄って見てみると、『那珂遺跡』と記してあります。おやそういえば。

以前、商業施設ララポートを訪ねたその道すがら、

通り沿いにこんな案内板を発見していました。

参照してみると、おおよそこんな具合。↓

JR竹下駅周辺は弥生時代から古墳時代にかけ、国内有数の集落として栄えました。現在地で行われた発掘調査では、縄文時代晩期末の『環濠』が発見されました

この一帯は稲作とそれに伴う技術が国内で初めて開花した地域の一つである

とのこと。では、保育所前のお話に戻ります。案内板を読んでみますね。↓

保育所を建設する前の発掘調査で、旧石器時代から中世にかけての生活の跡が発見。弥生時代には袋状竪穴(食糧を貯蔵する地下倉庫)、井戸、地面に穴を掘って直接柱を立てた掘立柱建物やこれらを囲む環濠の跡などが見つかりました

続きます。↓

数多くの土器や石器とともに青銅器の鋳型も出土。この地が奴国の中心地だったことが分かります

奴国の中心地といえば!こちらの記事も是非!↓

続きます。↓

西暦7世紀ころには、3棟の倉庫が東西方向に軒を並べ、その東側に区画のための大きな溝が南北にまっすぐ延びていることが分かりました

その図が多分こんな感じ。↓

説明書きはもう少し続きます。↓

計画的に配置された大規模な建物や溝は、官衙(当時の役所)があったことを推測させます

とのこと。官衙といえばこちらの記事も!↓

ふと通りかかった保育所が、かつては奴国の中心地であり、はたまた官衙であった可能性も秘めいている。

ロマンたっぷりである。完。

【那珂遺跡】

福岡市博多区竹下5丁目14-7