中道通りは染め物通りを縫っていく【紺屋町通り】
先日、どういうわけか知人のお店の壁をペンキで塗ることになり、福岡市中央区の大名地区へ呑気に出掛けたのでした。こんにちは。↓
ペンキ経験ゼロの私を知人が呼んだのは、それすなわちきっと呼べる人がいなかった末の、致し方ない最終メンバーに選ばれたいうことでしょう。ザ「そういえばあいつがおった」枠。
それはさておき、この大名という地区はその名が表すとおり、かつて福岡藩の城下町だった場所であり↓
その大名地区を貫く【紺屋町通り】というのは、やはりこちらもその名の通り
福岡藩時代において染め物を生業にする人々が多く住んでいた場所だったのだそうです。
そして!実は以前、福岡城から日田街道を辿る際に↓
この地区界隈を通り抜けたことがあるんです。
というのも、福岡城から始まる日田街道の近道「中道通り」なるルートは、ここ大名地区を通りぬけていくコースで、
その時以来ぶりに、私は大名地区へやってきたのでした。
現在の大名地区は、オシャレな若者たちが全国各地から日々多く集う場所として知られていて
で、こっちは若者苦手じゃん!?浮いちゃうじゃん!?辛みじゃん!?来ないじゃん!?つまり行かないじゃん!?
しかし、このたび晴れてメンバー選考で選ばれましたので、自信を持って塗りに行きたいと思います。
では赤坂方面から警固方面へと細い路地を抜けて、「紺屋町西通り」が突き当たるところまで進みます。↓
振り返るとこんな風景。↓
突き当りで、右か左かどちらか選んで進みなさいという仕組みになっていて↓
右の「大名746号線」をまっすぐ進むと、通りはそのまま国体道路へと続きます。↓
で、今回私は、左の「紺屋町東通り」へと進まないといけないんです。↓
通りはクネクネしていて、左へ曲がったかと思えばすぐさま右へ曲がることになる。こういうのも、防衛的な街づくりの名残りなのか。私は知らないよ。↓
(※築城法にいう四折枡形町割りのお話はこちらでも!↓)
さて、その曲がり角にあるのがジョーキュウ醤油の店舗で、↓
店舗入り口脇のところに、なんとなくひっそりと碑が立っているのを見つけたんです。見つけてしまったんです。
近くへ寄って見てみるとこんな感じ。↓
それは「旧紺屋町」と書かれた碑で、読んでみるとこういう具合に記されていました。↓
藩政時代、中堀の南に位置し薬院門より紺屋町を経て平尾・高宮方面への幹線道路であった
これは先述した「中道通り」に関する記述のようです。
つまり、このまま国体道路へ南下して、さらに平尾・高宮方面へ向かい、そのままずっと天領日田へ続いていくということ。
そしてまた、ここジョーキュウ醤油から北側の位置は中堀であった、というお話もありました。こちらも気になりますね。
(※お堀のお話はこちらも是非!↓)
とにもかくにもペンキを塗り終えてしまえば、今後この辺りを訪ねることもそうそうなさそうなので、
この碑を見つけておいて良かった。今年の春はそんな春。
【紺屋町通り】
福岡市中央区大名1丁目12-10