会えないうちが一番楽しい梵鐘【観世音寺02】

前回の続きです。(→紫陽花の花言葉は移り気【観世音寺01】

前回、私は福岡県太宰府市の【観世音寺】を訪ね、境内をウロウロと怪しく徘徊していたわけですが↓

さて、いよいよ!ザ・梵鐘とのご対面タイムがやってきたのであった。↓

実はね、私はこの梵鐘について、以前からあちこちで噂を聞いていたんです。それはこんな具合。↓

例えば『糟屋郡』を訪ねた時には、【観世音寺】の鐘と「京都妙心寺」の鐘が兄弟鐘であることを知り(→夢の跡といっても過言ではない【阿恵官衙遺跡】)↓

また『榎社』を訪ねた時には、菅原道真公が榎社で寂しく【観世音寺】の鐘の音を聞きそして歌を詠んだ、というお話をききました。(→都府樓纔看瓦色  観音寺只聴鐘聲【榎社】)。↓

さらに、先日訪ねた【太宰府歴史スポーツ公園】の園内には、【観世音寺】の梵鐘をモチーフにした時計塔がありました。(→たまには一人運動会でも【太宰府歴史スポーツ公園】)↓

そう、そんな鐘が今私の目の前にあるというわけ。しかもこの鐘は日本最古の梵鐘だそうなんです。



そして案内板にはこう書かれている。↓

7世紀末に鋳造された日本最古の梵鐘。大鐘を貢上したという『日本書紀』の682年の記事は、これを指すともいわれています。901年に大宰府に左遷された菅原道真が『府の南館』で詠んだ漢詩『不出門』に、「都府楼はわずかに瓦の色をみ、観音寺はただ鐘声を聞くのみ」とあるのは、この鐘のこと。

こっちにも案内板があって↓

そこにはこう記してありました。↓

この梵鐘は京都の妙心寺の鐘と兄弟といわれ、その古さにおいても優秀さにおいても日本一。糟屋郡多々良で鋳造されたと伝えられています。

さらにこっちには「日本の音風景100選」とかいって選ばれてるし。それはつまりサウンドスケープ。↓

じゃあね、階段をのぼって、さくっとご対面しますよ。↓

な!!それな!!もう一回言いたい。言ってもいいですか!?それな!!↓

つまりここにはないよってこと。↓

会えないっていうんだから仕方ありません。でもね、この梵鐘がどういうものだったのか、ネットで調べてみることにしました。↓

突く位置が普通の鐘よりも高い位置にあり、「忍冬唐草文(にんどうからくさもん)」という模様が施されています。

とのこと。ご対面はお預けだけど、それはつまり、楽しみが増えたともいえるのだ!!

そして次回はいよいよ宝蔵へ。こっちも閉まってたりしてね。

あるある。
続きはこちら!(→ご対面してからがスタートな宝蔵【観世音寺03】


【観世音寺】

福岡県太宰府市観世音寺5丁目6-1