市内に残る九州鉄道の関係箇所その1【二日市欠円アーチ橋】

先日、福岡県古賀市のししぶ駅界隈を散策したお話をしました。で、その道中のこと。

駅そばに、ふと煉瓦っぽい橋梁の姿を見つけたんです。

見つけた瞬間、その刹那。ピッカーンと思い出したことがひとつ。そう、それは『城山三連橋梁』のこと。

あの訪問も春の日だったんだなあ。ちなみに『城山三連橋梁』の詳細についてはさっぱり忘れてしまいましたので、

 

ここであらためて復習しておきたいと思います。ということで当該記事から一部参照しますね。↓

九州の近代化を担った九州鉄道の遺構。国登録有形文化財 旧九州鉄道城山三連橋梁。

明治22年に九州初の鉄道会社である九州鉄道は博多から久留米(開業3ヶ月後)まで開通。もともと利用されていた農道や川などの地形を生かして橋を架けるため、三連に造られました。

大正9年の複線化で路線が変わったため、三連橋梁はその役目を終えました。

とのこと。

でね、『城山三連橋梁』そばに立てられた案内板にはこんなお話も記されていたんです。↓

市内に残る九州鉄道の関係箇所。塔原煉瓦橋。二日市欠円アーチ橋。二日市停車場。俗明院鉄橋。城山三連橋梁。原田停車場。上原田煉瓦橋

計7ヶ所。市内というのは筑紫野市のこと。この中で、個人的に一番訪ねやすそうな『二日市欠円アーチ橋』へ今回向かってみましたので、そのお話をしたいと思います。

ではJR二日市から出発。

駅の敷地を離れて112号に合流。そのまま福岡方面へ進みます。

通り右側には、『二日市八幡宮』の姿を確認。

こちらは以前訪ねたお話をしたことがあります。↓

また通りの左手にはJRの高架がトンネルになっており、先へ先へと道は続いています。

では112号の通りをさらに進んでいきましょう。

ちょうどすぐそばを走るJR線路と並走している感じ。↓

とか言ってたら!川に小さな橋が架かっているじゃないですか。

足元にはこんなプレートも。↓

場所で言うと、『煉瓦屋』というおしゃれ喫茶店!?のすぐそば。(橋とお店で煉瓦つながり!)

さっそく川が流れる左へ視線を送ると、↓

なんともステキな景色が広がっているんだけど、欠円アーチ的建造物はどうにも確認できない。

だったらさあ!反対側へ廻ってみようじゃん。でもその前に、通りの向かいへ渡って、あっち側の橋の様子もチェックしておきましょう。↓

こちらの橋の名前は『昭和側道橋』。↓

それでは先ほど通り過ぎた高架へ向かいます。↓

またまた『二日市八幡宮』。どうもどうも。↓

目の前の横断歩道を渡ります。でもね、

交通量が多いので、こっち通ってみたりしてもいいとも。↓

それから分かれ道を右側へ向かって進んでいく。すると、↓

ほらほら橋が架かっているじゃんじゃん?

橋の名前は『清川橋』で、

下に流れるのは『鷺田川』。↓

左を見やればこんな具合で、↓

右を見てみると、やや!↓

ややや。『欠円アーチ橋』!!↓

このまま先へ入っていくことは出来ないけれど、無事に発見することができました。やったー。

ではあらためまして。肝心の『二日市欠円アーチ橋』がどういったものなのか、城山三橋梁の説明板から参照したいと思います。↓

鷺田川を渡る橋梁で現在も利用されています。アーチ高3.8m、アーチ間10.85m、橋脚幅8.5m、橋台高さ4.7m(河床まで)

とありました。(※鷺田川と言えばこちらの記事も!↓)

(西鉄二日市駅そばの鷺田川の様子。↓)

でねでね、先述した九州鉄道関係箇所7ヶ所のうちのもう一つ『塔原煉瓦橋』もこの近くにあるみたいなんですよお。

だから次はそちらへ向かってみます。が、それは次回のお話に。よろしくお願いします。


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【二日市欠円アーチ橋】

福岡県筑紫野市二日市中央3丁目2