災難が去らない、去ります、去る、猿!【猿田彦神社】

先日、福岡市早良区の藤崎地区に鎮座する【猿田彦神社】を訪ねましたので、そのお話です。

明治通りを西新方面から西へと進んでいくと、早良市民センターの真向かいの、その通り沿いに鳥居が見えます。

ご祭神は「猿田彦大神」。猿田彦大神というのはなんだろうと調べてみると↓

天照大御神(アマテラスオオミカミ)は、孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に、「中津国」の統治を命じました。

その天孫降臨を待ち受けて、道案内したのが『猿田彦大神』といわれています

そしてこのことから↓

『猿田彦大神』は、「道案内」「交通安全の神」として知られています

とのこと。ここ【猿田彦神社】が鎮座する場所は、かつての『唐津街道』。↓

それはつまり交通の要所に交通安全の神様が鎮座していますよ、ということなのかな。

(※後日、唐津街道を辿ったお話はこちらで!↓)

さて【猿田彦神社】は「猿面」でも良く知られているそうで、↓

玄関に猿のお面が掛けられている家を見かけるけれど、これは「災難が去る(saru)」という意で、

 

また猿は木から落ちないってことから受験祈願にもなっていたり。

もともと【猿田彦大神】は、動物の「猿」自体とは無関係だったらしく↓

猿田彦の名前の「猿」が、『庚申信仰』の「申(さる)」と結びついたことによって、猿を祀るようになったのでは!?というお話。

 

じゃあ、その「庚申」というのはなんのことかというと↓

『庚申信仰』の「庚申」とは、十干「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の庚(かのえ)と、十二支「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の申(さる)を組み合わせたもの。

庚申の日には禁忌行事を行なわないという風習があります

だそう。猿面の授与は、この庚申祭の日と夏祭り限定で行われるため、

当日は猿面を求める人で朝から長蛇の列ができるんだとか。

また【猿田彦神社】境内の社殿裏には『庚申塔』がありました。↓

例えば町の片隅なんかでも『猿田彦大神』と記された石碑を見かけることがあるけど↓

これらも『庚申塔』といって、いわゆる地域の守り神とのこと。

それはさておき、赤い手ぬぐいが藤崎の町にばっちり映えてました。

いけめん!じゃなくていけざる!いけモン!終わり。

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【猿田彦神社】

福岡市早良区藤崎1丁目1−41

HP:猿田彦神社