ゆるやかなカーブを過ぎたらそこは【名島橋】
3号線を博多方面から香椎方面へ向かって進みます。
福岡市東区にある貝塚公園を過ぎて(→ゴーカートに乗りたい気持ちは永遠【貝塚交通公園】)
その先のゆるやかなカーブを抜けると
ばっと視界がひらけてるような感じがするのは
「多々良川」の河口が目の前にあらわれるから。そして多々良川には橋が架かっているんだけど
これが【名島橋】である。
こっちが東区箱崎7丁目で、あっちが名島2丁目。1日に約6万台もの車が通るという東区の要!そして国の登録文化財でもあるらしい。
かつて、橋が架かる以前の「多々良川」には村営の渡し船があって(この辺り!?)
1910年に木造の橋が完成。
そしてのちに、現在の橋が架設されるに至る、とのこと。
現在の【名島橋】は「名島水上飛行場」に伴う道路整備の一環として架設された、という説が有力らしいんですが、他にも諸説あるみたい。
(→リンドバーグ『ここは名島ですか』【名島飛行場跡】)
例えば鉄道を通す予定があったとか、はたまた軍事的に道路を使うためだったとか。
東洋一といわれた「石炭火力発電所」もかつてこの辺りにあったそうですし
(→あるけばあるくほど日がしずむ【名島火力発電所跡】)
「水上飛行場」だって、きっとここから見えたはずなんですよね。(→リンドバーグ『ここは名島ですか』【名島飛行場跡】)
また「多々良川」といえば、足利尊氏と菊池武敏の合戦でも知られていますね。(→魚鱗の陣形は背後が弱点【多々良浜古戦場跡】)
【名島橋】に並ぶこちらの橋は『臨港線』の鉄橋で↓
その向こうに見えるのは『西鉄貝塚線』の名島川橋梁。↓
さらにその隣りには『JR鹿児島線』の橋梁が架かっています。(反対側から見た景色)↓
ちなみに【名島橋】は7連アーチの鉄筋コンクリート橋で↓
橋は御影石で覆われていて↓
このでっぱり部分は半円形のバルコニー。
親柱のデザインもしゃれています。
新潟の信濃川に架かっている「万代橋」とは兄弟橋とのこと。
私個人的には、東区一番のランドマーク的な建築物だと思ってます。THE 東区って感じ。
そんな【名島橋】を、遠方よりきりっと鋭い眼差しでお一つ。
【名島橋】
福岡市東区箱崎2丁目42-6