石の穴に籾をおき小石でつき食らう【九郎天神】

書籍『春日風土記 / 春日市教育委員会』によりますと

春日市に鎮座する春日神社の御池に沿って行くと、通りの角に卵型のみかげ石。露出した上部には凹んだ箇所が20ほど。毎年11月1日、春日神社の宮座のときにはこの石に注連縄が張られます

続きます。↓

かつて神幸祭が行われていたころ、神輿をこの石の上に預けたと言い伝えられています。つまり神事に深いかかわりのある石であるとされています

もう少し続きます。↓

明治の終わりの頃、この辻に共同風呂がありました。秋の収穫が終わる頃、籾を風呂の焚口であぶり石の穴において小石でつき、もみ殻をとりのぞいて食べていたそうです

というお話がありました。

(※以前『春日神社』を訪ねたお話はこちらで!↓)

その石が置かれているのが、こちら九郎天神。↓

すぐそばには牛頸川が流れており、↓

そして川に架かるのは御潮井橋。

では九郎天神そばへ寄ってみることにしましょう。

祠っていうんですか、橋を真っ直ぐ渡った通りの角正面に鎮座しており↓

その正面右手には先述の卵型みかげ石。

石を上からのぞいてみると、なるほど。たしかに凹んだ箇所が確認できます。ここで籾をついたと。

さらにまた、この石の上には、春日神社から運ばれた神輿が一休みに預けられた、というお話もありました。大活躍です。

境内の中へちょっとお邪魔してから、↓

今度は、九郎天神脇にのびる小路を歩いていくことにします。

すると、しばらく道が続いた先に、

春日神社の御池の姿を確認。

その真っ直ぐ正面には春日神社の鳥居がどんと立っています。

ちなみに!そういえば!水城小水城『春日土塁(推定)』があった場所も確かこのあたりだった記憶が。↓

さらに!『九郎』でちょっと思いついたことがあるんです。聞いてください。

ひょっとして『九郎』って、大野城市に鎮座する『黒男神社』となにか関係があったり!?なかったり!?

「くろう」と「くろお」ってことで。(※以前訪ねた『黒男神社』のお話はこちらで!↓)

そんなダジャレにもならない事が、ぽつり、徒然に、頭に思い浮かんだ、そんな年末のある日の出来事でした。完。

【九郎天神】

福岡県春日市春日2丁目124