太鼓と鐘をドン・カンと鳴らして進む【どんかん道】

先日、日田街道を辿っていた最中のこと。↓

「さいふ参ろう」と思い立ち↓

日田街道の分岐点からちょっと寄り道をして↓

太宰府天満宮へと続く「さいふ参り」の道を辿ってみたんです。(※さいふ参りをしたお話はこちらで!↓)

その「さいふ参り」の道は、太宰府市関屋の交差点にある大きな鳥居をくぐったあと、政庁通りを真っ直ぐ天満宮へ向かって進み↓

そして「五条の交差点」から左へ曲がる。すると↓

通りの角に「旧小字 横町」と刻まれた石碑があるので、今度は右へ曲がります。でもちょっとストップ!待って!↓

ちょうど足元のところに『どんかん道』と記されたプレートを見つけてしまったのであった。↓

どんかん道ってなんです?

文字通りに素直に受け取って、漢字であらわすならば「鈍感道」ということになる。

それはつまり「鈍感で気が利かない人のみが通ることを許された道」。もしくは↓

「とにかく気が利かない道。歩きづらくてしょうがない、不親切極まりない道」とか。

 

もちろん、このどちらでもあるわけがないです!?軽い冗談です。

ではいったい「どんかん道」とはなんなのか。↓

秋に行われる太宰府天満宮の神幸式大祭では「どんかん道」を通って太宰府天満宮から榎社まで練り歩きます

私が今、五条の交差点のところから辿っている道は、つまるところ「さいふ参り」の道であり、かつ「どんかん」の道でもある、ということみたい。↓

ならば!せっかくですので、この「どんかん道」を辿ってみませんか。まずはこのまま「さいふ参り」をしつつ↓

同じ道筋で「どんかん道」を太宰府天満宮へ向かって歩いていくことにします。(以前と重複します)↓

すぐそばの「カクダイ醤油」を過ぎた辺りで左へ曲がって↓

新町通りに入る。通りのすぐにはお寺「西正寺」。↓

先の角を右へ曲がれば↓

「天神さま通り」が続き↓

そのまま通りを真っ直ぐ進むと「西鉄太宰府駅」に到着といった具合。さらに駅前からは参道がだだっとのびて【太宰府天満宮】境内をのびていきます。↓

以上が「どんかん道」の第一部(便宜的に)でした。↓

次は「どんかん道」の残り部分、第二部へと参ります。まず、五条の交差点へ戻り↓

この交差点を、左ではなく右へと曲がりる。↓

こうして筑紫野古賀線に入ったら

道沿い左手に『金掛神社』(↑)が鎮座しており↓

さらにその隣には『文明拾八年銘梵字板碑』がある。↓

肝心の「どんかん道」はといいますと、目の前の五条駅入り口の交差点から右の道へ逸れていきます。↓

右の道ってどれです?まあまあ気にしない気にしない。矢印先にちゃんとありますから。↑

で右の道へ入ったら、こういう通りをしばらく進み↓

突き当りで左を選択。ここは「観世大橋通り」。↓

そばに地図板がありましたのでチェックしますよ。ここまでこういう風に歩いてきました。↓

左へ曲がると、すぐのところに3号線の高架下トンネル。ここを全力で走りきる。↓

そして左を見ると、そちらには線路があって西鉄電車がちらちら見えており

一方、目の前には「どんかん道」のための!?スペースが整備されているみたい!?↓

ベンチや案内板もあって、贅沢仕様です。↓

そしてほら、見てください。。鉄壁のガードっぷり。だけどフォーメーション的には極めてまずい!!↓

私は左サイドをするする駆け上がり、案内板を読んでみるとこんな具合。↓

「どんかん道」と神幸式大祭。秋分の日近くに行われる太宰府天満宮の神幸式大祭は、道真公の神霊をなぐさめ、五穀豊穣を感謝する祭りです。大宰権師大江匡房が康和3年(1101)に始めたとされています

また↓

神幸式大祭始祭が行われた翌日、太宰府天満宮本殿から道真公の神霊を神輿に移す遷御祭・出御祭がとり行われます。そして高張提灯を先導としてお下りの儀が始まります。約500人の行列が約3時間かけて道真公が住んでいた榎社まで進みます

そして↓

榎社に到着した神輿は浄妙尼の祠に向かい、感謝を伝えます。一夜を過ごした神輿は、お上りの儀を終えると、同じ道を戻っていきます。例祭と千燈明が行われると神幸式大祭は終了です

ちなみに↓

この神幸式大祭は、五行(護行)の太鼓と鐘を「どん・かん」とゆっくり鳴らして進むことから、神幸式大祭の往復約3キロの道路を「どんかん道」と呼ぶようになりました

こちらが以前の「どんかん道」。↓

絵図で見てみると、神輿はずいぶんくねくねした道を通っています。↓

そして現在の「神幸式大祭」の様子がこちら。↓

詳細な地図もありましたので参照します。今回、私が辿ったコースで言えば、始めの区間(第一部)が五条から太宰府天満宮で、残りの区間(第二部)が五条から榎社まで。↓

つまりラストスパートです。右の通りへ入って筑陽学園高校の裏を通り↓

581号の細い通りを左へ進んでいくと↓

あっさり『榎社』に到着。↓

お疲れ様でした。↓

こちら、説明書きにあった「浄妙尼社」。↓

また、榎社そばの案内板には「神幸式大祭」の写真が添えられていましたので、そちらもご紹介。といったところで↓

以上「どんかん道」を辿ってみたお話でした。ありがとうございました。


【PR】鈍感になる練習

【榎社】

福岡県太宰府市朱雀6丁目18-1