にょきにょき生えてのどの神様【熊野道祖神社】
福岡市南区の大橋地区に鎮座する【熊野道祖神社】を訪ねてみました。そのお話です。
西鉄大牟田線の大橋駅の東口から↓
目の前に続く並木道を真っ直ぐ歩きます。
すると通りの右手に【熊野道祖神社】が鎮座。駅からすぐそば。駅近。
入り口には「道祖神社」とかかれた石碑と案内板がありました。↓
それでは鳥居をくぐって境内へお邪魔します。↓
手水舎があって↓
振り返るとこんな感じ。↓
鎮座するこの場所は「塩原」という地域。以前、訪ねた石投げ地蔵の記事にも塩原地区は出てきて↓
その「塩」の名の通り、この辺りはかつて海岸線だったみたい。
由緒書きがありましたので、さっそく読んでみたいと思います。↓
塩原の中央部に鎮座された【熊野神社】と塩原4丁目に鎮座された【道祖神社】の両社が昭和12年に合祀されて【熊野道祖神社】になりました
【熊野神社】は「伊邪那岐命」がご祭神。【道祖神社】は道祖神である「久那斗神」「ヤチマタヒコ神」「ヤチマタヒメ神」の3神がご祭神。
時はさかのぼって、こんな言い伝えがあるのだそうです。↓
昭和2年のこと。筑紫中学校(現筑紫丘高校)が【道祖神社】の境内を含む場所に開校することになり、神社を遷座(移転)しなくてはならなくなりました。
すると↓
神社遷座の準備のため境内の木々を伐採していた関係者の元に、次々と災難が降りかかったのでした。そのため、神社遷座は中止することになりました。
とのこと。
また【道祖神社】のご神木にまつわる記述もあって、こちらはもっと古いお話。↓
明治21年にあった暴風雨で、こちらのご神木は一度倒れてしまったのだけれど、なんと翌日には元気に起き上がっていたのでした
これぞまさに神技!!やるぅ。!!
さて、こちらが拝殿で↓
拝殿内もちらっと。↓
そして本殿です。↓
【熊野道祖神社】境内奥の、ちょうど裏口にあたるところに【道祖神社】と刻まれた石碑があって↓
そこから道を挟んで向かいに【道祖神社】が鎮座しています。↓
『道祖神』というのは子孫繁栄などを祈願する民間信仰の神様なのだそうで、お線香の良い匂いが辺りに漂っていました。
ところで、ちょっと気になることが。
【熊野神社】と【道祖神社】が合祀されて【熊野道祖神社】になった筈。でも、こうして道路を隔てて2社が分かれていますよね!?これは↓
昭和50年に行われた福岡市区画整理事業によって、同じ境内にあった二つの神社の間に道路が横断することになりました
ということらしいです。境内はなかなかの味わい深い景色が広がっていて↓
こちらがあの、一度は倒れたものの一日で起き上がったという伝説を持つ、【道祖神社】のご神木なのかな。
どこを見ても良い雰囲気。↓
500回くらい起き上がりそうなパワーがある。↓
境内は神さまが大集合していて所狭しって感じ。こちら『のどの神』や↓
『伊豆能売大神』。↓
『金伯五金大神』。↓
『福徳稲荷』。↓
さらになんですけどね。
ここから10分ほど離れた場所に、もう一つ【熊野神社】があるんです。↓
位置関係はこんな具合。↓
なにかしらのつながりがあったり!?
なかったり!?真相やいかに。
【熊野道祖神社】
福岡市南区塩原4丁目11-1