にょきにょき生えてのどの神様【熊野道祖神社】
こちら西鉄大橋駅の東口。↓
バスロータリーを抜けて、目の前に続く並木道を真っ直ぐ歩きます。
すると右手に現れるのが『熊野道祖神社』。
福岡塩原郵便局の隣。西鉄大橋駅から歩いて5分くらい。
神社の裏は九州大学大橋キャンパス(元九州芸工大)。
交通安全、商売繁盛などにご利益のある神社だそうです。
この塩原という地名は以前石投げ地蔵の記事にも出てきましたが、その名の通りかつて海岸線だった場所。
塩原中央公園も歩いてすぐってこともないけどわりと近く。
塩原の中央部に鎮座された『熊野神社』と塩原四丁目に鎮座された『道祖神社』が昭和12年に合祀されて『熊野道祖神社』になりました。
『熊野神社』は伊邪那岐命がご祭神で『道祖神社』は道祖神である久那斗神・ヤチマタヒコ神・ヤチマタヒメ神の3神がご祭神です。
ここから10分ほど離れた場所に、もう一つ『熊野神社』があります。なにかつながりがあるのかな。
『熊野道祖神社』の裏口から道を挟んで向かいに『道祖神社』。
道祖神というのは子孫繁栄などを祈願する民間信仰の神様なのだそうです。
あたりにお線香の匂いが漂っていました。
とにかく目を引く『道祖神社』のご神木。存在感が半端ない。↓
このご神木は、明治21年にあった暴雨風雨で倒れてしまったのだけれど、なんと翌日には元気に起き上がっていたのだとか。
やばい!!まさに神わざ!!
また、昭和2年の筑紫中学校(現筑紫丘高校)開校にこの場所が選ばれときのお話です。
神社移転の準備で境内を伐採していたところ、作業に関わった人々に次々と災難が。
そのため中学側の土地の一部分をへこませるなどして工夫し、神社の移転は中止されたのだと。
その後、筑紫中学校の跡に今は九州芸工大(現九大大橋キャンパス)が入っていますが、今でも道祖神社の一部が食い込んでいるのだそうです。
昭和50年に行われた福岡市区画整理事業によって、同じ境内にあった二つの神社の間に道路が横断することになりました。
そして現在に至るってわけですね。
くっついたり離れたり、不思議な変遷を持つ『熊野道祖神社』。
空気感もまた独特でした。
【のどの神】↓
【伊豆能売大神】↓
【金伯五金大神】↓
【福徳稲荷】↓
近くのもう一つの熊野神社↓
【熊野道祖神社】
福岡市南区塩原4丁目11−1