小春姫への対策を考えてみた【小春姫大明神】

西公園はかつて荒戸山と呼ばれていたんだそうです。

そしてこの荒戸地区には、福岡藩士の屋敷がたくさん立ち並んでいたとのこと。

福岡城もわりと近いですしね。



先日、西公園に行った帰り道、時間がありましたので界隈を少し散策してみました。

團琢磨生誕地跡だとか、貝原益軒生誕地跡だとか、中野正剛生家跡だとか。

これは最近流行りの「お墓めぐり」ならぬ「生誕地めぐり」だな!!

とぶつぶつ呟いていたところ、ふと鳥居を発見したのです。

そばの壁には『小春姫大明神』の案内板。さっそく読んでみました…。

この祠にはちょっと悲しいお話があったのでした。

福岡藩時代、知行取り大組の田代家に小春という配膳係がいました。

ある日、小春は大切な来客に不覚にも粗相をしてしまいます。

主人は激怒して小春を手討に。

それからというもの田代家に来客があって食膳を運ぼうとすると、貴重な茶碗や皿が消え、来客が帰った後には元通りに戻っているという不思議なことが続いたといいます。

これはきっと小春のたたりだとのことで、祠を建立したと言い伝えられています。

現在は、その付近の土地を所有する井上家が「小春姫大明神」として改めて祠を建立し、命日の6月15日には祭典を行って今に継承されているのです。

霊となった小春姫が、田代家の貴重な茶碗を、その都度こっそり隠していたということらしいです。

これは小さな復讐ですね。

ですが、いたずらというか茶目っ気もあってむしろかわいらしい感じもします。一方で、やられた田代家にとってはたまりませんが。



そこで田代家のみなさんのために私が対策を考えてみました。

ずばり、先手を取って、小春姫に見つからないよう貴重なものを隠しておく。以上。

言うなれば、逆どっきりみたいな。いかがでしょう。え?どうでもいいですか。たしかに!!

個人宅の敷地内に鎮座しているのもユニークです。

案内板は出ているものの、じろじろと見ていては失礼でしょう。長居は無用です。

怪しいものではございませんから!!

そんな想いを心に秘めて、外から静かに見学させていただきました。

見学者の中には、一部だとは思いますが、つい小春姫に情が移ってしまっただとか、小春姫の無念を深く感じてファンになってしまった人がいるかもしれない。

そういう人が小春姫のことをアイドル視し始めて、ファンミーティングなんかを開き

「こぉはるぅひぃめー」

だとか奇声をあげたりするかもしれない。そんなのはもってのほかですよ。

だいたい、そういうのは、ほんとのファンじゃないですから!!

まあとにかく、なんとも不思議な祠だなと思いましたので、ちょっとご報告まで。

【小春姫大明神】

福岡市中央区荒戸1-4-8