小春姫への対策を考えてみた【小春姫大明神】
【西公園】がある福岡市中央区の荒戸という場所は、かつて福岡藩士の屋敷がたくさん立ち並んでいた地区だったのだと聞きました。
以前にこの地区近辺を散策していたところ、【團琢磨住居跡】(→マンション1階に住んでたと思われがち【団琢磨住居跡】)だとか↓
【貝原益軒生誕地跡』(→自分を知ることは全ての知恵の始まり【金龍寺】)を見つけました。↓
ちなみに『中野正剛の生家跡』もこの辺りにあるらしい。
荒戸は生誕地の幕の内弁当やーとかぶつぶつ言いながら歩いていると、ふと通りの途中になにやら鳥居を見つけたんです。民家のお庭の中にあるような雰囲気。↓
境内(お庭)を囲む塀には【小春姫大明神】の案内板が張り付けてありましたので、読んでみるとこんな具合。↓
福岡藩時代、知行取り大組の田代家に小春という腰元(配膳係)がいました。ある日、小春は大切な来客に粗相をしてしまいました。主人は激怒し、小春を手討にしたのです。
「手うち」とはどういう意味なのか調べてみたところ
そば・うどんなどを機械を使わないで手で打って作ること。また武士が家臣や町人などを自分の手で斬り殺すこと。
とありました。つまり小春は主人に斬殺されたということ。
それからというもの田代家に来客があって食膳を運ぼうとすると、貴重な茶碗や皿が消え、来客が帰った後には元通りに戻っているという不思議な現象が続きました。
これは小春の祟りではないかと考え、祠を建立して祀ったのでした。
そんな言い伝えがあって↓
現在は、その付近の土地を所有する井上家が【小春姫大明神】として改めて祠を建立し、小春の命日に祭典を行って今に継承され、霊験あらたか。
とのこと。
ほんの些細なことで斬り殺された小春。そしてその仕返しが、ただ茶碗を隠すだけだなんて、切なすぎます。しかも小春は、皿をあとからちゃんと返している。また隠すけど。
私だったら、毎日100万枚ぐらい皿割って、その粉々になったのを沸かしたお風呂にぶちまけるんだけどな。
だがしかし、一方の田代家のみなさんだって大変です。毎日毎日皿隠されたら、イライラっとくるでしょう。
それならば。荒ぶる小春の復讐に対して、田代家のみなさんはどう対処すれば良かったのか。
それはずばり!!貴重品は最初から隠しておくのが吉!!隠される前に隠す。これ鉄板。
そもそもの話し、小春姫は何をしでかしたのか。来客に至近距離で皿をブーメラン投げしたとか!?じゃあ仕方ないかな。
【小春姫大明神】
福岡市中央区荒戸1-4-8