長く伝わる長いおはなし(鼻だけに)【牛頸平野神社】
福岡県大野城市の牛頸地区に鎮座する【平野神社】を訪ねましたので、今回はそのお話です。
実は以前にも、『牛頸ダム』へ行く途中に【平野神社】の前を通り過ぎたことがあるんです。
その時は本当にただ通り過ぎただけ。
【平野神社】の前には「ダム記念通り」が走っていて、そこを真っ直ぐ上っていくと【牛頸ダム】に到着するというわけなんです。
さて【平野神社】が鎮座するここ「牛頸」地区を含む地域一帯というのは、「牛頸窯跡群」と呼ばれており、かつて須恵器の生産が盛んだった場所だとききました。
(※「牛頸窯跡群」のお話はこちらでも!↓)
また、この「牛頸(うしくび)」というインパクトのある地名には由来がいくつかあるらしく、『筑前国続風土記』の記述には↓
【平野神社】の西にある古野山の形が、牛が首を伸ばした形に見えることから名がつきました
とあるそうです。
それではさっそく境内へお邪魔します。鳥居の横にはご神木である大樟。↓
【牛頸平野神社】は京都『平野神社』が本社。991年にこの地へ勧請された大野城市内では最も古い神社とのこと。↓
ご祭神は「今木神(いまきのかみ)」「久度神(くどのかみ)」「古開神(ふるあきのかみ)」「比咩神(ひめのかみ)」。
境内には文殊菩薩を祀る『筆塚』や↓
『猿田彦』そして↓
地下60mの地下水。深い!!
「三つの石神」。左から「熱」「疱瘡」そして「頭」の神様。
境内左手には『絵馬堂』があって、堂内には
「三国志」の絵馬や↓
「川中島の戦い」の絵馬などが奉納されています。なんとも賑やか。↓
その『絵馬堂』の脇には小さな鳥居があって、扁額には『奥宮』と記されている。↓
そこからうす暗い森の中へ階段を上っていくと、一番上の所に『奥宮』があって、↓
こちらには「大鷦鷯命(おおささぎのみこと→仁徳天皇)」が祀られています。
ひんやり静かな鎮守の杜。境内には毎年アオバズクが渡ってくるそうで
そういえば以前訪ねた『現人神社』(↓)にも
アオバズクがやってくるとありました。↓
さてところで、ちょっと聞いてください。
こちら牛頸地区には、【平野神社】にまつわる、とある伝承があるらしく、それはこんなお話なんです。↓
【平野神社】から少し離れた松の木に、とある天狗が腰掛けました。そして自分の長い鼻をこの【平野神社】の大樟の枝に引っかけて一休みしたのだ!!
その距離なんと500m。長い!!
長すぎくない!?気になりますよね。そこで実際にその現場を歩いてみたんです。それはもう結構な距離であった。
さらに話は続きます!!↓
【平野神社】の大樟にかけた天狗の鼻の上には、雀やカラスなんかが止まって、わいわい一緒に遊んでのでした
いい話だなあ。鼻だけに!!平和!!続く!↓
【平野神社】
福岡県大野城市牛頸3-14