そして誰もいなくなった【諸岡八幡宮】
祝2021年。明けましておめでとうございます。さて今年の初詣。
昨今のご時世を考慮しまして、人の少なそうなところへということで、以前から気になっていた博多区の【諸岡八幡宮】を訪ねてみました。そのお話です。↓
昨年に西鉄井尻駅そばのラーメン屋【花園亭】を訪ねるにあたり、
ふと周辺地図でこちら【諸岡八幡宮】を見つけて以来、気になっていたんです。↓
筑紫通り沿いの細い道からちょっとだけ路地に入って↓
すぐに曲がる。すると↓
視線の先に正面鳥居。立派な旗が立っています。↓
その先には階段が続いていて、ここはまるで丘のような「山」のような趣き。その山頂のちょっと手前に鎮座するのが【諸岡八幡宮】です。↓
あとで色々調べてみると、ここはちゃんとした「山」なんだそう。標高約23mの『諸岡山』という超低山。
他にもまた別の入り口があって、そこはこんな感じ。↓
では社殿へ向かいましょう。↓
参道を通って↓
かつての鳥居跡かな。↓
おや狛犬。↓
こちらはご神木。↓
お汐井台があって↓
拝殿からの↓
本殿。↓
ご祭神は「応神天皇」。辺りに由緒書きや案内板はありませんでした。
社殿の脇からさらに上って山頂へと進んでみると↓
階段があって↓
階段の脇には『那珂忠魂社』の石碑。↓
上り終えると、山の頂上は広場になっており、↓
入り口すぐに『戦没者忠霊塔』。↓
広場の端からは、諸岡地区の街並みがぼんやりなんとなく見渡せます。↓
また隅のほうに案内板がありましたので↓
読んでみるとこうありました。↓
太平洋戦争時、この地は高射砲陣地でした。その際に弥生時代の甕棺墓が見つかりました。
のちの忠魂社建立の際には、銅剣や貝輪が出土。さらに時を経た発掘調査の際には、室町時代の出土品が見つかりました。そうここは、先土器時代から中世後半までの世代を超えた出土品が見つかった、ザ複合遺跡【諸岡B遺跡】なのだ
といった具合。
そして↓
一帯には古墳が5基あって【諸岡八幡宮】社殿裏にそのうちの一基があります
それは多分この辺りだと思う。
さらに↓
「建武の新政」の時代には、なにかしらの「合戦」の舞台にもなったとか。↓
とにもかくにも、この誰ひとりいない静かな境内の中で、思いがけず歴史を感じた初詣となりました。良かった。↓
ちなみに少し離れたところには『諸岡親水公園』があって↓
そこから【諸岡八幡宮】を見るとこんな感じ。あの緑が見えるとこですよ。↓
せっかくだから池の周りを1周走ってみようと思ったけど、やめました!!
というわけで、今年もなにとぞよろしくお願いいた、です。
【諸岡八幡宮】
福岡市博多区諸岡4丁目4-6