夏はフヨウで冬はサザンカ好きな花はガーベラで【福岡市花】
先日のこと。なんとはなしに福岡市のHPを見ていたところ、↓
どうやらなにやら、夏はフヨウそして冬はサザンカが、福岡市の花として選ばれているのだそうです。
フヨウ!?サザンカ!?名前くらいは聞いたことあるかもだけど、あとのことはさっぱり分かりません。
そこでまずwikipediaより、それぞれの花の特徴をチェックしてみたいと思います。
まずは夏の花フヨウについて。↓
フヨウは、アオイ科フヨウ属の落葉低木。中国、台湾、日本の沖縄、九州・四国に分布。落葉広葉樹の低木。
7 – 10月初めにかけてピンクや白で直径10-15cm程度の花をつける。朝咲いて夕方にはしぼむ1日花で、長期間にわたって毎日次々と開花する
続きます。↓
甑島列島(鹿児島県)の下甑町瀬々野浦ではフヨウの幹の皮を糸にして織った衣服(ビーダナシ)が日本で唯一確認されている。
ビーダナシは軽くて涼しく、裕福な家が晴れ着として着用したよう。現存するビーダナシは4着のみ。いずれも江戸時代か明治時代に織られたもの
とのこと。それから冬の花サザンカについてはこんな具合。↓
サザンカはツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。もとは「さんざか」と言ったが、音位転換した現在の読みが定着した。
常緑広葉樹の小高木。花期は、秋の終わりから初冬にかけての寒い時期(10 – 12月)で、枝の先に5枚の花弁の花を咲かせる。
冬の季語にされるなどサザンカには寒さに強いイメージがあるが、原種のサザンカは特に寒さに強いわけでは無い
ところで、福岡市はどうしてこの二つの花を選んだのか。いったいなんのつながりがあるのでしょう。
ちなみにフヨウの花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」、サザンカの花言葉は「謙遜」「ひたむきな愛」。ここにヒントがあるんじゃないか?と思ったけれど、
そういうわけでもないみたい。ならば季語なのか!?季語に福岡市とのつながりを示す鍵が隠されているというのか!?
そこで図書館でこちらの本を借りてみました。『365日で味わう 美しい日本の季語 / 金子兜太監修』。
では「フヨウ」の項からちょっとだけやんわり参照させていただきます(ありがとうございます)。↓
白芙蓉は雪化粧した富士のようなすがすがしさ。ピンクの芙蓉は酒で頬を染めたようにみえることから「酔芙蓉」
表現がステキです。「サザンカ」の項からも一部参照させていただくと、↓
寒さの中、けなげに白い一重の花を咲かせる。はらはらと散りゆく。椿に似ているが椿よりも透明感がある
とのこと。さらに、一緒に借りたこちらの本『季節を知らせる花 / 金田初代文』からも、
両花の特徴を参照させていただきます(ありがとうございます)。まずはふよう。↓
美人をたとえて「芙蓉の顔」と表現することがある。中国では芙蓉とはハスの花をさす
それからサザンカ。↓
椿によく似ている。種子から採れる油はかたし油とよばれ、食用や髪油に用いられる
とありました。どちらもとても興味深いお話でしたが、福岡市とこれら二つの花とのつながりは、残念ながら見えてきません。
ならばですよ!最後の手段!みんなお馴染み『花畑園芸公園』へ向かうことにします。ってことでダッシュで訪ねてきましたので、そのお話を聞いてください。
(※以前訪ねた時のお話はこちらで!↓)
いざ入園!するも、ちょっと待って。そもそもサザンカのことなにも知りませんから!!見た目がまず分からない。これは致命的。
そこで入り口そばの管理の方に、サザンカ知りませんかと尋ねてみたんです。
すると、
サザンカはまだ咲かない。まだまだ咲かない。寒くならないと全然咲かない。見よあなたの目の前の緑がサザンカである。それより今はバラ。バラよバラ。ああバラが咲いている
とそんな話し方ではないけど、優しく教えてくださいました。
ふーんバラか、つってなぜかバラを見に行って、
そのついでに、セカンドオピニオンとして、そばにいらしたスタッフの方にもお話を聞いてみると、
サザンカ!?咲くのは晩秋もしくは12月くらいではないですかね
と丁寧に教えてくださいました。
なにはともあれ、結局、今回の訪問は勇み足。答えが分かるのは、そろそろ季節もきつくなる頃でしょう。
ただこのまま帰るのもなんなので、えっちら展望台にのぼって、それから目の前に聳え立つ油山を眺めて、
チェッと呟いたのだった。終わり。
※お花と福岡市のお話は、新情報を掴み次第、緊急でお届けします。敬具。