壱岐対馬路を西へ西へと向かう【有田遺跡群01】
先日、糟屋郡粕屋町に『内橋坪見遺跡』を訪ねたお話をしました。その際に知ったことなんですけど、
東門ルートや西門ルートとはまた別に、現在の福岡市東西を、かつて官道が横断して走っていたらしいんです。
その名も『壱岐対馬路・東西横断ルート』。その道筋はというと、↓
p114 山陽道をのびる古代官道は、ひな守駅を通り過ぎると、美野駅(現博多駅)へ。そこから西南にまっすぐ住吉神社前へ向かい、水城西門ルートと交差したあと、大休連山を横断。
樋井川を渡り、きれいな直線で有田・小田部の丘陵地まで続いている
とありました。これらは書籍『海路12号』からの参照です。(ありがとうございます)

大休山っていうのはたしか福岡市動物園とか南公園辺りだった気が。(大休山のお話はこちらで!↓)↓
書籍からの参照は続きます。↓
p114 途中七隈緑地のところは切通しになっている。原小東交差点と原交差点間は国道202号と一致しているが、その他は古代官道のほうが一直線で、並行する202号のほうが曲っている。この道は「太閤道」とも呼ばれ、戦国時代に博多から朝鮮出兵の兵站基地だった名護屋城などに急行する道としても使われたもの
もう少し続きます。↓
小田部のあたりはやや高台になった早良平野中央の重要地で、近くに早良郡家官衙跡が発掘されている
官衙というのは大昔の役所のこと。書籍にはその「早良郡家官衙跡」の地図がざっくりおおまかな感じで記載してあり、場所で言うと有田1丁目界隈を指すようなんです。
有田1丁目をグーグルマップで確認してみると、こんな感じ。↓
ふむ。1丁目の中に「早良郡家官衙跡」は見つからず、その代わりに目に入ってきたのが「有田遺跡群」の文字。
ひょっとしてここ「有田遺跡群」に、官衙に纏わるなにかしらのヒントが隠されているかもしれん!?
というわけで、さっそく訪ねてみましたよ、のお話です。こんにちは。
では「壱岐対馬路・東西横断ルート」辿りも兼ねて、薬院駅前からスタートデス!

城南線に沿って進んでいきますよ。↓

桜坂駅前。↓

ここを左へ進めば、先述した大休山とされる南公園へと道は続きます。今回はそのまま真っ直ぐ。

坂道を下り終えると↓

六本松駅。ここで202号に合流し、西へ西へと向かいます。↓

そして、このあと樋井川を渡るわけですが、お話の続きは次回に!

よろしくお願いします。
【有田遺跡群(有田西公園)】
福岡市早良区有田1丁目40


