小石垣は城の東北部にあり【宇美口四王寺山02】

前回の続きです。

前回、宇美町側から四王寺山を登り始め、『鮎返りの滝』まで辿り着きました。↓

それでは今回も引き続き、四王寺山の散策路を元気に歩いていきましょう。こんにちは。↓

穏やかな森の中。木漏れ日がここちよいです。↓

現在地を確認してみると、おや、そばに【小石垣】の文字が。↓

さらにそのまま歩いていると、すぐのところでぱっと視界がひらけ↓

案内を見てみると

右へ向かえば【北石垣】、そして左へ向かうと【小石垣】だよ

と記されています。↓

まずは左の【小石垣】へ向かってみることにします。↓

左の先にを見てみると、そこには「石垣」それから案内板の「枠」と「はがれ落ちた説明書き」を確認。↓

そばへ寄って錆びて朽ちた説明書きを頑張って読んでみると↓

こうありました。↓

大野城跡 小石垣。大野城は白村江の戦いを期に築かれた山城の一つ。大宰府を守る役割を担っていた。周囲6.5キロを土塁(高い土手)で取り囲み、谷は石塁(石積みのダム)で塞ぎ、要所に門を造り、城内に武器や穀物を納めたたくさんの倉庫などを造った

続きます。↓

【小石垣】は城の東北部にあり、二重土塁の内側の石塁である。石塁はほとんど崩れたけど、上端幅5m・高さ10m・両岸間30mほどで、水門もあったのだろう。見えている石垣のほか地下に残っている部分もある

とのこと。こちらは「復元図」。ちょうど土塁というか石垣のところが現在地にあたります。↓

この界隈は、まず『小石垣』があって次に土塁が続き、それから『北石垣』があってまた土塁が続き、そしていよいよその先に『百間石垣』がお待ちかね!といった構造だと理解しました。

 

また、こちらの絵図と今回撮った写真を照らし合わせてみると↓

左一部に現存部を確認することができるようです。といったところで↓

最後にこちらの地図で今一度現在地を把握しておいて↓

そろそろ【小石垣】に別れを告げて、そして↓

さきほどの案内を右へ進む、つまり【北石垣】方面へ向かいたいと思います。↓

ここからはやや急な上り坂が続き↓

ようやっと上り終えた先には『北石垣・礎石群』の案内。↓

【礎石群】と示された先には↓

こんな風景が広がっていて↓

その一方、『北石垣』と示された案内通りに下った先には↓

なんとロープが張られてあり、先へ進めなくなっている。通行止め。え待って!?石垣どこ!?

辺りの景色は絶景だけど、ロープの先はキケンなかほり。

そこでいったん案内まで戻り、そのまま脇の山道を下ります。↓

すると下った先にもロープがあって、振り返って向こうを見やると、先ほどの場所を確認することが出来ます。そりゃ当たり前なんだけど。↓

そしてロープで囲った先に【北石垣】の案内を発見。ですがただ案内棒がぽつんと立つばかりで、石垣の姿は確認できませんでした。

仕方ありません。あとはもう下るだけ。↓

しばらくすると、林道の姿と【北石垣】の案内が出ており、↓

そして下り終えた場所はというと、さきほど訪ねた『鮎返りの滝』入り口からほんのすぐ先。

つまり、ちょうどU字の形もしくは馬蹄の形に土塁と石垣を辿り、ぐるり廻って林道へと戻ってきたわけです。そして!!↓

林道を挟んだ目の前には!!↓

あああ!!ばりやばい!!

お話は次回に続きます。よろしくお願いします。↓


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【大野城 小石垣跡】

福岡県糟屋郡宇美町四王寺

【大野城 北石垣跡】

福岡県糟屋郡宇美町四王寺