届け、この想い!!飛んでけ!!【野芥縁切地蔵】

先日、福岡市早良区の野芥地区にある【野芥縁切地蔵尊】を訪ねましたので、今回はそのお話です。

さて、その名が示す通り「縁切り」に霊験あらたかなお地蔵さまとして知られている【野芥縁切地蔵尊】は↓

住宅街の片隅のお堂に、ひっそりと祀られています。↓

そして名前の由来はこんな具合。↓

重留(早良区)の長者の息子「兼縄」に、粕屋(粕屋町)の長者の娘「お古能姫」が嫁ぐことになりました。

ですがトラブル発生。花婿が、ある事情のため当日逃げ出してしまったのです

どんな事情があっても、当日のドタキャンは流石に厳しい。ひどすぎます。

困った花婿の父は、苦し紛れにとんでもない嘘をつくのでした。「花婿はすでに死んでいる」

さて一方の花嫁(仮)側はといいますと、嫁入りのため、もうすでに粕屋地区から野芥地区までやってきていました。

今更そんなこと言われても、もう帰る家もないし。

絶望のあまり、花嫁(仮)は命を絶ってしまいました

そんな悲劇の花嫁を憐れんだ野芥地区の人々は、地蔵をたてて祀ったのでした。これが地蔵尊の由来。

 

あれ??ちょっと待って。花婿は?いったいどこいったの?!それはさておき、↓

お堂のある境内へお邪魔したいと思います。↓

正面真ん中にある独特な形の石塊が、本尊のお地蔵さまだそうで↓

お地蔵さまの体を削って相手に飲ませると願い叶う

という古くからの言い伝えから、長い年月をかけてこういう形になったみたい。

ちなみに現在は、石を削る代わりに販売されている絵馬に想いを書き記す仕組みになっていて↓

壁一面に絵馬そして封筒や手紙がぐるりと貼り付けられていました。訪れた人の強くて熱い想いを感じます。

この「縁切り」ですが、男女間・人間関係はもちろんですが、病気や悪習・ギャンブルなどにも霊験あらたかとのこと。

お堂の前では、猫がずっとこちらを見つめており、

仕方がないので、彼を「花婿」と名付けたのであった。続く。↓


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【野芥縁切地蔵尊】

福岡市早良区野芥4丁目21-34