象なんだゾウ【馬出小学校動物園跡】
福岡市東区の馬出地区にある【馬出小学校】を訪ねてみました。というのも↓
現在、南公園にある『福岡市動物園』は、かつて東区馬出(まいだし)にあったらしく↓
その当時の名残が、今でもいい感じに残っていると聞いたんです。↓
その名残があるというのが、こちらの【馬出小学校】の辺りとのこと。↓
小学校の校門そばに案内板がありましたので↓
さっそく読んでみたいと思います。↓
かつてこの場所には 動植物園がありました。千代・堅粕といった東部地域の発展を期して、昭和8年(1933)に市民の寄付で開園。
約1万7000平方メートルもの敷地を持った動植物園は、「御大典記念・福岡市動植物園」として東公園に開園(当時の写真を案内板より参照)。↓
現在の位置関係を見てみるとこんな具合です。↓
つまり、当時の東公園はもう少し広かったということ!?参照は続きます。↓
太平洋戦争の戦局悪化のため入場者は減少し、動物飼育も困難に。諸事情も重なって、昭和19年(1944)に閉園することになりました。
その時、動物園の大型獣は殺処分されたのだそうで、詳細が福岡市動物園のサイトにありました。
また、動植物園の跡地は、まず「福岡中学校」として、そして現在は【馬出小学校】として活用されています。
その【馬出小学校】に残る動植物園の名残。それがこの正門なのだ!!↓
高さ約4メートルでキリンの形。そこから象の頭が飛び出して、二頭がお互いメンチをきりあっている。そんな感じ。バチバチである。ちなみにこちらは1992年に修理復元されているのだそうです。
そしてこの象の像なんですけど
ドイツ「ハーゲンベック動物園」正門を参考に建てられたと聞きましたので、さっそく見にいってきましたよ。ストリートビューだけど。↓
動物園の園内には、なぜか東洋風の建築物があったりして。↓
園内へ続く門が見つからないので、動物園をぐるっと回ったら↓
今でも現役(レプリカかも)なのかな。
元祖だけあって、門上に載ってる動物の種類も多いですね!!↓
ところで、当時の動植物園の名残は【馬出小学校】に残るこちらの門だけではないそうで↓
wikipediaで馬出小学校の項を参照してみると↓
動植物園の園内には「池」と「浮見堂」が設けられていました。「池」は学校の池としてそのまま残っていて「浮見堂」は大濠公園に移設されました。
学校内には入れないので「池」の様子は分からないけれど、大濠公園の「浮見堂」というのは、これ。↓
1944年に閉園した動植物園。戦争が終わり世の中が落ち着き始めた1953年(昭和28年)、元の場所にではなく南公園に、あらたに動植物園が開園したということだそうです。
【動物園跡/馬出小学校】
福岡市東区馬出1丁目12-27