帰り道に鶴っぽい人なら見かけた【草香江の歌碑】
福岡市中央区にある『大濠公園』を存分に満喫し、そろそろ帰ろうかなと思ったのであった。こんにちは。↓
公園を出てもそのまま辺りをぶらぶらぶらついて、国体道路からちょっと路地へ入ってみたら↓
細い路地の左手に、「草ヶ江公民館」を発見。↓
ふーん公民館じゃん、とか生意気な感じで言って、
通り過ぎざまにちらっと横目で見てみたら↓
フェンスのところに案内板が貼り付けてあるじゃないですか。気になります。↓
せっかくですしとか生意気な感じで言って、読んでみるとこうありました。↓
昭和41年に、当時の公民館建設一周年記念に、草香江の歌碑が建立されました。それは万葉集の大伴旅人の歌
その歌がこちら。↓
草香江の 入江にあさる あしたづの あなたづたづし 友なしにして
この歌が何を意味しているのかと言いますと↓
天平2年(730)、隼人征伐に来ていた大伴旅人は、妻を失い家来は戦死・病死。そこで聖武天皇に願って奈良の都に召還されました
で↓
その帰りの途中に鴻臚館へ立ち寄り、そこから草香江の入江を見ると、一羽の鶴が寂しそうに餌をあさっていた姿を自分に重ね、歌ったと伝えられています
(※『鴻臚館』のお話はこちらも是非!↓)
また↓
『草香江』の名は、この歌以前よりあったと伝えられています。昭和38年の町名改正の時に、校区名の『草ヶ江』とは別に町名を『草香江』としました
だそうです。また案内板の文中に「草香江の入江」という言葉があって、それはつまり↓
かつてここ一帯は入江であったということ。ちなみに地図で見るとこういう位置関係になっています。↓
他になにか入り江にまつわるヒントがないだろうか、公民館の敷地を怪しくのぞきこんでみたら、そこには大伴旅人の歌が刻まれた石碑がありました。↓
といったところで石碑をあとに、それじゃあまたねと公民館を離れます。そして今歩いてきた通りをぐるっと振り返ってみる。
するとおや、もしかして鶴?いえいえ向こうに見えるのは福大大濠高校のグラウンドですよ!?↓
そんな場所であった。完。
【草香江の歌碑(草ヶ江公民館)】
福岡市中央区六本松1丁目11-1 草ヶ江公民館