池の入江にヤマタノオロチの頭だ【駕輿八幡宮】
先日、福岡県糟屋郡の粕屋町に鎮座する【駕輿八幡宮】を訪ねましたので、そのお話です。
ちなみにこの難しい漢字は「かよい」と読むんだそうですよ!!こんにちは。
さて【駕輿八幡宮】は【駕与丁公園(かよいちょうこうえん)】の敷地内にあるとききましたので、まずは公園を目指すことにします。
『イオンモール福岡ルクル』を起点にして、そこから『JR長者原駅』の方へと進み↓
細い通りを抜けても↓
さらにしばらく進んでいくと『JR香椎線』の踏切があります。なんだかいい雰囲気。↓
踏切を渡るとすぐのところに【駕与丁公園】の駐車場があって
公園に沿って歩道を歩いていくと、右手におっきな【駕与丁池】を確認することができます。↓
【駕与丁公園】の中には【駕与丁池】【駕与八幡宮】そして「謎ドーム」があって、さらにバラ園まで完備しているという贅沢仕様なんです。
しかも!公園をぐるーっと1周廻ると、なんと4.2195キロの距離になるんだとか。それはつまり↓
10周走ればフルマラソン。これはオシャレ公園のオシャレ距離。そんなこと言ってもですよ、
1周走るのだって無理。歩くのだってまじ勘弁。
とかぶつぶつ言いながら歩いていたら、いつの間に【駕輿八幡宮】へ到着です。↓
入り口に駐車場があって、そばのところに鳥居があります。↓
鳥居の先には、L字型になっている参道が続き、↓
そこをカクカク進みながら振り返ってみると、こんな景色。↓
開放感があって、さわやかー。↓
こちらが拝殿。↓
狛犬。隣りの小さな君は誰だ!!↓
そばに案内板がありましたので↓
読んでみるとこんな具合。↓
このお宮は、神功皇后が応神天皇を出産されるため香椎の宮から宇美八幡宮に行幸された際、この地で休息されたので、ここに住んでいた人々が祭神したのが由来です
とのこと。(※宇美八幡宮のお話はこちらで!↓)
また『駕輿丁』という地名の由来は、↓
大化2年(646)、四府と呼ばれる四つの宮庁の一つに『駕輿丁座』(天皇の外出時の乗り物を担ぐ人々の組織)がありました。
「駕」は乗り物を意味し「輿」は御輿(みこし、神のみたま)のこと、「丁」は身分の高い人を運ぶ人々をさします。
この座は豊臣秀吉によって解体されました
つまり『駕輿丁』というのは、神功皇后の神輿を担いだ人々であり、身分の高い人を運ぶ職業の人々のことを指すと。そういうことみたい。
そして現在、『駕輿丁』という名が残っているのはこの地域だけなのだそう。
【駕輿八幡宮】のご祭神は『神功皇后』『応神天皇』『玉依姫命』『住吉大神』の四柱神。
拝殿の中をちらっと失礼して。↓
本殿。↓
ところで!【駕輿八幡宮】には【駕与丁池】にまつわるちょっとした伝説があるらしく↓
粕屋町のHP内『駕輿丁池伝説』から、その伝説を参照したいと思います。↓
駕輿丁池は『筑前三大池』の一つに数えられ「一に白水(春日市・白水池)二に勝浦(福津市・牟田池)三に粕屋の駕輿丁」とうたわれてきました
(※白水池のお話はこちらでも!↓)
参照は続きます。そして↓
周囲4キロメートルのこの池は出入の岬が八つに分かれ、「オロチ」が住んでいる。そして一つの入江に各一つの頭を出している。泳ぐ者は少なくたまに水死者が出ると、オロチの仕業だと恐れられたのでした。これらの魔除けとして【駕輿八幡】の前の池には、銅製の釣鐘が沈められている
そんな言い伝えが残っているのだそうです。オロチというのは日本神話の『ヤマタノオロチ』。この辺りに釣鐘が沈んでいるのかな。↓
社殿そばには灯籠。ハートのマークが隠されているぞ。↓
境内奥には『五穀神』(稚産命、倉稲魂命、保食神)を祀った石碑がありました。↓
目の前に広がる大きな池。爽やかな風が心地よい。私の気分も最高潮です。
この勢いで、池10周行っちゃう!?ということで↓
次回に続きます。よろしくお願いします。↓
【駕輿八幡宮】
福岡県糟屋郡粕屋町駕与丁3丁目9