馬に乗るなら細心の注意が必要だろう【御子神社】

先日、福岡市城南区の樋井川地区に鎮座する【御子神社】を訪ねましたので、そのお話です。↓

川沿いにある大きな病院の、その脇にのびる道を進んでいくと通りの右手に【御子神社】が見えてきます。↓

ちなみにこちら、

前回訪れた『桧原桜公園』(↑)の近くでもあるという、そんな場所。

由緒書きによりますと、ご祭神は「安徳天皇」。安産と子どもの守り神だそうです。↓

建立された年代は不明だけれど、明治5年に村社に定められた、とありました。

で、ですよ。この【御子神社】には古くからの言い伝えがあって、

 

それはこんなお話なんです。聞いてください。↓

ある年の大晦日のこと。安徳天皇は大宰府から糸島の吉井へ向かっていました

その道中に事件が起こります。↓

白馬に跨り颯爽と走り抜けていた途中、【御子神社】のある樋井川の地で、うっかり注連縄(しめなわ)に引っかかってしまいました

危ない!!前方不注意!!違反者講習!!減点3億点!!

安徳天皇は、注連縄に引っかかって、さらにそのまま井戸に転落してしまったのでした

これはまずいよ。昔のことですからね、とんでもない罰が待っていますよ、村人のほうにね。

このことから、この西長住近辺(上長尾地区)では、井戸を掘ってはだめ、正月の注連縄もだめだという村の掟ができたのです

さらにもっと厳しい罰が!!

白馬を飼うことも禁止になりました

なぜ馬が!!馬は被害者側なんじゃないの!?この場合は被害馬か。

ところで、このお話には気になるところが。

安徳天皇といいますと、壇ノ浦の戦いで源氏に追われて入水し、崩御されたといわれています。

満6歳であったと。

だけど、この福岡の地で元気に白馬に乗ってるじゃん!?

そしてうっかり注連縄に引っかかって井戸に落ちてる!?

伝承ということもありますし、もちろん詳細は分かりませんけど。

さて、境内には末社の『祇園社』と、豊作の祈願や収穫の感謝を行う『社日社』が祀ってあって↓

かつての鳥居の扁額には『御子宮』。↓

こちらは「孝行桜」といって、↓

若木が老木を支えているんだそう。

また境内奥には『上長尾歴史資料館』があって、

 

明治時代の農機具なんかが展示されているみたいなんですけど、↓

今回は見学できなかったので、またいつか別の機会に。

そしてこれはいったい何かと言うと、帰り道に見かけた送電線である。ぐっと踏ん張ってる感じがいい。

安徳天皇も井戸に落ちた時に、こういう感じで、ぐっと踏ん張ったのかもしれない。落ちるもんかって。まあ落ちたんだけど。

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【御子神社】

福岡市城南区樋井川3丁目43