誰と誰と誰が何で何なのか【部木八幡神社】

先日のお話です。とある天気が良い日に、福岡市東区の蒲田地区に鎮座する【部木八幡神社】を訪ねてみました。

というのも以前、書籍『福岡の神社/アクロス福岡文化誌』を読んで【部木八幡神社】のことを知り、いつか行ってみたいなと思っていたんです。こんにちは。

今回はそのお話をしたいと思います。さてJR篠栗線の『長者原駅』そばにある、長者原の交差点を北へ進み↓

そして多々良川を渡ると

右手に糟屋東中学校。

そのまま真っ直ぐ進んでいきます。

ちなみに、この通りはコスモス通りと呼ばれているそうで

バス停には「物流センター」の名前。

おや。通りの脇にこんな説明書きが。↓

『江辻遺跡群』と書かれている。↓

読んでみましょう。↓

弥生時代初め頃、朝鮮半島から米作りの技術が伝わった集落跡が江辻遺跡で発見されています。朝鮮半島で使われていた形の家(松菊里型住居)が11軒、高床式の掘立柱建物が6棟、集落の中心に大型の建物が作られていたことが分かっています。お墓の跡も見つかっています

そして↓

規則的に並ぶ掘立建物が36棟見つかっています。陶磁器の他、「加麻又郡」と刻まれた土器も出土していて、役所的施設があったのではと推測されます。「加麻又郡」は歴史に残っていない郡名。知られていない郡があったのか、間違えただけなのか。それは謎

とのこと。間違えんなや!失礼しました。

説明書きに添えられた想像図。↓

説明書きに添えられた、発掘当時の写真。↓

それでは先へ進みましょう。

高速道路下のトンネルを抜けたら

すぐに右へ曲がります。

突き当たるところまで進んで今度は左へ。

さらに少し進むと↓

右手の奥に緑の森が見えてくる。

大きな鳥居も見えてくる。

こちらが今回の目的地【部木(へき)八幡神社】。

振り返ってみるとこんな景色。↓

それでは鳥居をくぐって失礼します。

 

扁額には「八幡宮」。

ああ鎮守の杜。静かで涼しげ。

参道にも説明書きがあって↓

読んでみると↓

部木八幡宮は三郡・若杉山地から延びる台地の西端部分に位置。部木古墳群は神社境内の西側で見つかっている9基の古墳からなっています。1号墳2号墳は珍しい前方後方墳。この地域の有力者の墓と考えられます。発掘調査を行っていないため、築造時期は明らかではないけど、古墳群は古墳時代前半期に形成されたものと考えられます

続きます。↓

多々良川の下流域にはこのほかに、名島1号墳、天神森古墳などの中国鏡が出土した前方後円墳があります

とのこと。つまりこの裏手はすでに古墳。

古墳だらけ。

説明書きに添えられた部木古墳全景の写真。↓

先へ進みます。

鳥居があって境内へ。

なにかの行事の準備が行われているよう。

手水舎。↓

撫で牛。↓

由緒書きがありましたので↓

読んでみますね。↓

弘安8年に別火宮より本所に遷され、寛文12年に黒田光之公により再建との記録あり。かつて瓜生(竜王とも)の郷(蒲田字北隅、現在の福岡インターチェンジ)に別火宮(へひのみや)があり、絶やすことなく火を焚き、天神地祇・八百万神を祀っていた。神功皇后が安産祈願をなされていたとも伝えられます

続きます。↓

神社の名前にある部木(へき)とは別火(へひ)が訛ったもの。周辺集落の名前にもなっています。例祭では流鏑馬や奉納相撲が行われていました。ご祭神は「応神天皇」「神功皇后」「伊弉諾命」「玉依姫命」。境内神社は『合併(貴船)神社』。こちらは、明治時代の神社整理により周辺の神社が集められ合祀。そして『豊受神社』。五穀豊穣を願い、伊勢の外宮のご祭神である「豊受大神」をお祀りしています

狛犬。↓

拝殿。中もちょっと失礼して。

本殿。↓

ご神木。↓

左には社務所そして絵馬殿。↓

境内社の『豊受神社』。↓

境内社の『合併神社』。↓

今日は9月4日(訪問日時)。つまり合併神社の秋祭りだったのか!

境内奥には遊具があって、

ブランコのそばに案内板。

読んでみましょう。↓

この地域(蒲田・江辻・戸原・名子)の産土神として鎮座する【部木八幡宮】境内に鐘撞堂が、「筑前国続風土記」にその存在が記されています。令和元年に老朽化に伴い撤去。その際、一枚の棟札が発見されました

その棟札。↓

さて、参拝を終えて

さらに参道を奥まで歩いてみると↓

『曽我神社』が鎮座。↓

屋上そばに説明書きがあって↓

頑張って読みましたので!聞いてください。↓

五輪塔(別称曽我兄弟・虎御前)。塔には永仁3年に地蔵講中により建立されたという銘文があり、石に「地蔵講」の銘が刻まれているのは、この五輪塔が日本最古と言われています。この写真の中央が曽我十郎、左が曽我五郎、右が十郎の愛人であった遊女虎御前の墓。十郎が殺され、悲しんだ虎御前の涙が雨となって降ったといわれ、この時期(5月)に振る雨を「虎が雨」といわれている

うーん。え!?それは良いんですけど↓

五輪塔っていうのはいったい!?↓

写真のみ!?っていうかどういう関係っていうか、曽我兄弟って誰!?さらに愛人誰!?虎って名前あり!?

謎が謎を呼びそうなので、そろそろ帰りたい。

そして家に帰ったら、チョコミントのアイスを食べたいと思います。

おわり。


【部木八幡神社】

福岡市東区蒲田3-18-8