堀口さんはおうらみもうすううう【ズッコケ山賊修行中】
遥か遠い昔にお気に入りだった本を、先日たまたま図書館で見つけましたので、
さっそく借りて久しぶりに読んでみたら、やっぱり面白かったなあというお話をしたいです。こんにちは。
借りた本の名前は【ズッコケ山賊修行中】。作家那須正幹氏による『ズッコケ三人組シリーズ』の中の一つです。
かつてこの【ズッコケシリーズ】にはまった時期を過ごしたことがあるんです。それ以来ぶりに読みましたよ。100年ぶりくらい。
そこで懐かしさついでに、wikipediaで【ズッコケシリーズ】について調べてみたんです。すると【ズッコケシリーズ】はまず「少年時代」のお話が全50巻。そこからさらに物語は『中年三人組』そして『熟年三人組』へと引き継がれ、ついに完結したのだとありました。
少年から中年そして熟年へ。ターゲットとともに作品も成長し、ニーズにしっかり応えるプロのお仕事。え熟年三人組も児童向け!?ってこともないでしょうけど。
はまっていたとは言っても、せいぜい数冊読んだ程度。その中で特に印象に残っているのがこちらの山賊のお話なんです。というわけで↓
まず簡単なあらすじからお話しすることにしましょう。ネタバレしかしませんのでご注意ください。↓
いつも仲良し三人組のハチベエ・ハカセ・モーちゃん。ある冬の日、大学生堀口さんに誘われてドライブに出かけることに。帰り道で迷子になり、辺りは真っ暗。すると突然、山賊が現れ4人を乗せた車を襲います。襲われた4人はトロッコに乗せられ、山奥の集落へ拉致されるのだった
続きます。↓
しばらく山賊の手伝いをしながら暮らしている中、ある時、脱出をする機会がやってきます。だがしかし、堀口青年はここ『くらみ谷』にとどまることを決意し、脱出する3人に別れを告げるのであった
ほんとはもっといろんなエピソードがあるけれど、ざっくり大まかなストーリーはこんな感じ。かつての私は幼な心に、この堀口さんの行動に複雑な想いを抱いたんです。
青年堀口さんは『くらみ谷』での生活でシノブさんなる女性と出会い、いい感じになっている。それが彼を谷に引き留めるただ一つの要因に他なりません。
本人は大学がつまらんとか言ってるけど、そんなのはたいした問題ではないでしょう。それはいいよと。だけどね、自分だけ帰らないってさ、そういうことマジで言っちゃうわけ!?
割り切れるようで割り切れない、理解できそうで理解できない。大人の世界をかいまみた小学生時代の出来事であった。
っていう、甘塩っぱい思い出のある作品のご紹介でした。完。
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