砲弾がある神社があったから【仲島地禄神社】
福岡県大野城市の仲畑地区を訪ねます。
御笠川を背にして西へ向かい、そして大野城の住宅街を縫うように進むと、通りの途中に【仲島地禄神社】が鎮座しています。こちらが今回の目的地。
ちなみにこの周辺には、管制塔の形をした遊具がイカシテいる『仲畑中央公園』や
貨布が発掘されたという『仲島遺跡』があるというそんな場所。(→やばやばのやば【人面墨書土器/仲島遺跡】)
それではさっそく鳥居をくぐって↓
境内へお邪魔したいと思います。↓
入り口そばに由緒書きがありましたので、読んでみるとこんな具合。↓
ご祭神は「埴安命(はにやすのみこと)」。
本殿内の飾屋形の中には直径20cmの宝鏡一面がご神体として納められています。
拝殿は2007年に改築されました。
『埴安命』は『伊邪那岐(イザナギ)』と『伊邪那美(イザナミ)』の二柱の神から生まれた、農耕社会における土地の神様で
また、『地禄神社』の『地禄』というのは
「大地から与えられている幸い」。つまりそれは「土地を富ませる」ということ。どちらも「豊かな土地の神様」でつながっています。
境内には小さな公園も。ブランコは使っちゃだめみたい。気を付けて!!修理中みたい。↓
こちらの小さな祠をのぞくと↓
中には猿のお面らしきものがあって↓
これは猿田彦の「猿」ということかなと思ったけど↓
ネットで調べてみると、「藪神さま(通称クロンサンとかオクロンサン)」とよばれるものなのだそう。詳細は分かりません。ごめん!
こちらのお堂は『虚空蔵堂』。「虚空蔵菩薩」「毘沙門天」「多聞天」の三仏を祀っているんだそう。↓
でね、なにより目を引いたのがこの砲弾ですよ。↓
「日露戦後記念」と書かれています。
私は初めて見たんだけど、このような形で境内に砲弾が置かれている神社は、全国的にわりと存在しているみたい。
福岡県で調べてみても、例えば福津市の『東郷神社』や『楯崎神社』また八女市の『小野神社』などなど。
こうした砲弾というのは、戦勝による戦利品として手に入れたものを、神社へ奉納したケースが多いんだそうです。
ちなみに、「日露戦争」は1905年に終戦を迎えたわけですが
その年、博多駅前には戦勝記念として『日露戦争凱旋門』が建てられたとか。
その門はいったいどうなったんでしょう。気になるわあ。
【仲島地禄神社】
福岡県大野城市仲畑4丁目12-3