婿押しが婿推しだという可能性【春日の婿押し】
福岡県春日市の春日地区に鎮座する【春日神社】。
『春日』という地名はこちら【春日神社】からきているのだそうです。
それはいったいどういうことなのか。さっそく【春日神社】の由来を調べてみることにしたんです。こんにちは。↓
【春日神社】は、大宰大弐の藤原田麿が大和の国(奈良県)から『春日大明神』を迎えて創建したのが始まりです。
『筑前国続風土記』にも「宮所物ふりて村邑にありては大社なり」と記述があります。
【春日神社】は古い歴史を持つ名社として知られているのである、とのことで↓
戦国時代には一時荒廃しましたが、のちに福岡藩の筆頭重臣である黒田美作一成によって再興されました。
また↓
境内には、春日の杜と呼ばれる11本の樟(くすのき)の姿を楽しむことができます。↓
そんな【春日神社】には『婿押し』とよばれる行事があるとききました。成人の日の前日に行われるというこの『春日の婿押し』!!
なにがいいって、まず名前がいい。婿を押す。前ら押すのか後ろから押すのか。どっちだろう。そもそも婿押しとはいったいなんなのか。
答えを知る前に私なりに推測してみましたので、まずは聞いていただきたい。↓
【推測その1】
晴れて夫婦になった二人のお披露目が、ここ【春日神社】で行われることになりました。そこへ集まった見物客は、それぞれが婿推しか嫁押しかどちらかに決める。
そして婿推しの人だけがサイリウムを片手に一晩中踊り騒ぐというのが、この『婿推し』もとい『婿押し』説。
【推測その2】
晴れて夫婦になった二人のお披露目が、ここ【春日神社】で行われることに。集まった見物客の中から、一番の婿推し(婿を推すトップヲタ)を選び、嫁と戦わせる。
そして勝利を掴み頂点を極めたものが、村一番の『婿推し』もとい『婿押し』なのである説。だったら熱い!
冗談はさておき。本当の『婿押し』とは、こういうことらしいんです。春日神社のHPから引用です。↓
婿押しは、午後7時15分の左義長(さぎちょう)への点火から始まる。
子供たちによる樽せり(樽の奪い合い)が終わると、花婿の挨拶、花婿と花婿抱きの盃などの一連の「宿の行事」が行われる。
そしてその後↓
花婿を含む氏子たちが裸になり、神宮の前で御祓いを受け、御池での樽せりへと移行。もみ合ううちに割られた樽の一片を手にした人が、これを神棚に供え五穀豊穣と開運を祈願する。
こうして樽せりが終わると↓
春日川へお汐井(おしおい)取りに行き、その帰る足で一斉に拝殿に駆け上がって参拝。花婿を中心に祝唄を唱和しながら、全員でおしくらまんじゅうのように拝殿の中でもみ合う。
おや。なんか、ことあるごとに揉みあっている気がするぞ!?
最後に左義長周辺に戻り、神前に供えた「若水」を花婿に注ぎ祝福する。婿押しが終わると、左義長の周りで手打ちとして、終了となる。
お分かりいただけましたか。これが真の『婿押し』の姿だったのです!!
映像で見たいなあと探してみたら、春日市の公式PR映像がyoutubeにありました。
(春日市PR映像より引用)
すごい迫力です。
(春日市PR映像より引用)
さすが、かすが!!
(↑春日市が誇る「春日白水公園」にて一人季節を楽しむ著者)
【春日神社】
福岡県春日市春日1丁目110番地