いい塚、夢気分。【日拝塚古墳】
福岡県春日市下白水南地区の住宅街の中。
通り沿いに広場があって、その入り口のところには駐車場があります。きっとここは町のみんなの憩いの場所かなと思いきや!!↓
ここは古墳、ザ前方後円墳なんです。名前は【日拝塚古墳】。素敵な名前ですね。↓
ちなみに反対側の入り口はこんな感じ。↓
こちら【日拝塚古墳】の名前の由来は、まさに「日を拝むから」ということからだそうで↓
入り口そばに案内板がありましたので、さっそく読んでみたいと思います。↓
この墳丘の主軸がほぼ東・西の方角を向いていて、お彼岸(春分の日と秋分の日の、それぞれ前後合わせて7日間)の時期になると、東におよそ16キロ離れた筑紫野市にある「大根地山(おおねちやま)」の山頂から昇る太陽を、この塚から拝むことができるのだ!!
だから「日拝塚」というわけ。たしかに!!↓
そんな【日拝塚古墳】は6世紀前半に築造された前方後円墳で全長約40mほど。周溝まで含めると約60mになるらしく↓
出土品などからみて、おそらくこの地域を治めていた首長の墓だと考えられているそうです。単室の横穴式石室で、後円部には開口部が見えます。↓
昭和4年に盗掘に遭うけれど(その数なんと2127点)、大半が無事に回収。
その中の一つ『金製垂飾付耳飾り(きんせいすいしょくつきみみかざり)』は現在【奴国の丘歴史資料館】に展示されていて↓
その他の出土品の大半は「東京国立博物館」に保管されているとのこと。
広場の奥には弥生時代の住居跡があったり↓
また石室内部(開口部の扉のところ)は
【奴国の丘歴史資料館】へ事前予約すると、見学できるとかできないとか。(※要確認)
古墳に上れないから確かなことは分かりませんが、この【日拝塚古墳】の後円部のずっと先に「大根地山」があって↓
そしてお彼岸の季節には、千年の時をはるかに超えた今でも、この地から日を拝むことが出来るというわけ。
まあ、なんて素敵な塚なんでしょう!!
【日拝塚古墳】
福岡県春日市下白水南6丁目208