古木の根はHP全回復しそうな名前【大長寺】
先日、福岡市中央区の舞鶴地区にある【大長寺】を訪ねましたので、そのお話です。↓
昭和通りから北へ一本入った道沿いに山門があって、その山門のすぐのところに案内板が立っています。↓
ちなみに、後ろに見えるベージュの壁は
(島井宗室の屋敷にもあったという↑)『博多塀』という土塀なんだそう。
では案内板を読んでみます。↓
1607年、黒田官兵衛の弟の利則公は、父の職隆(もとたか)公の菩薩を弔うため、那珂郡市ノ瀬村(那珂川市市ノ瀬)に「心光山正岸寺」を建立し、位牌や肖像画を安置しました。
利則公が亡くなると、それらは「大長寺」に移されることになりました。現在、「大長寺」には官兵衛の父母そして祖父母の4基の位牌が安置されています
とありました。
山門をくぐって境内へ入ると、正面に本堂。↓
そして境内左手には「観音堂」。↓
「観音堂」の隣りには「窟観音」があって↓
こちらは「地蔵菩薩」。↓
また境内奥にお堂があって、そのお堂の中にはなんとも不思議な物体が。こちら『古木の根』と呼ばれるものらしいんです。↓
根!?ね!!気になりますね!!さっそく説明書きを読んでみたいと思います。ね。↓
『古木の根』とは、官兵衛の父の職隆公の墓所から出土した硅化木(樹木の化石)のこと。
1783年に職隆の墓所が姫路にて発見されたことから、福岡藩は家臣を派遣し調査。その結果、この『古木の根』を発見したのでした。
そこで、この『古木の根』を掘り起こして福岡へ運び、「大長寺」に安置したのであった
なるほど。
そんな『古木の根』の隣りには「子安観音」の姿も。↓
数千年もの歳月をかけて樹木が化石化したという「硅化木」が、職隆公のお墓から掘り起こされたというお話。角度を変えて考えてみると、
「硅化木」があるところが職隆公のお墓になった、とも言えるだろう。完。
【大長寺】
福岡市中央区舞鶴1-3-9