秘書課の女子はしゃべりすぎ【博多殺人事件/内田康夫著】

タイトルに付いている「博多」の文字に誘われて、書籍『博多殺人事件/内田康夫著』を読んでみました。今回はそのお話です。

書籍内の気になる箇所を参照させていただきながら(ありがとうございます)、事件の顛末を見ていきたいと思います。ではさっそくスタートです。

かつて菊池一族の悲劇それから太閤町割の歴史が残る博多区御供所町で、死後1年ほどの人骨が見つかったことから物語は始まります

発見者は浅見光彦。彼が物語の主人公。学術調査の仕事で博多に来ており、その調査中の出来事でした。

見つかった死体は行方不明になっていた片田二郎。歯の治療痕が決め手。彼はエイコウグループのエースで切りこみ隊長とも目されている人物

このエイコウグループというのは、↓

福岡の商業戦争へと殴り込みをかけてきた大阪発のグループ。北九州のユニコンマートを吸収合併し、シーサイドももちのウォーターフロント計画にも関わっているとか

光彦は刑事局長の兄に頼まれ、事件を独自に調べることになります。そこで向かったのが、福岡の老舗デパート天野屋。

秘書課の女性たち(聡子、和美)から、内情を聞き出す光彦

そんな中、行方不明になっている聡子の同僚の水谷を、早良の山中の脊振ダム近辺で見かけたという情報が入ってきます。

そこで光彦はレンタカーで脊振まで足をのばすと、なんと同日、その脊振の神社そばで水谷の死体が見つかるのでした

片田の事件と水谷の事件に関連はあるのか。水谷には以前から、天野屋を代表するスポークスマン仙石と交際の噂があるようで、↓

事件を追っていくうちに、仙石自身、水谷との接点があると打ち明けます

その接点というのは、↓

水谷から片田について相談をもちかけられていた

とのこと。エイコウグループの片田はスパイ工作としてかなり深くライバル会社の天野屋内部に入り込んでいたのです。

エイコウグループには、

シーサイドももちのウォーターフロント計画、特にレインボードーム建設に関わる背任、横領、詐欺事件の疑いがある

との噂が聞こえてきます。架空発注で巨額の資金が動いたとか。そんなさなか、

毎朝新聞記者の小柳が光彦のもとを訪れ、片田による内部告発資料を持ってくる

エイコウグループにとって当面最大の敵である天野屋。どうやらこの辺りに解決の糸口がありそうです。

そこへ再び殺人事件が。↓

シーサイドももちそばの河口で車が放置され、橋の下に人間の背中が浮かぶのが見える

被害者は天野屋の鳥井昌樹。鳥井は水谷と交際していた過去がある人物。ここから物語は最終盤へと入っていきます。

舞台は脊振山へ。そこでいよいよ犯人が明らかになる

わけですが、なななんと。まあ、もう。ほら。想像だにしなかった結末にあっと声が漏れましたよ。

あっていうよりむしろ、ん?っていうか、はい?って感じかも。それはひとえに私の想像力の欠如のせいですけど。

果たして犯人は誰なのか!!ちなみに巻末の著者解説によりますと、この作品は福岡の商業戦争(スーパーのD社)に影響を受けて書かれたとありました。

終わり。