おじアタックという恐怖【福岡県の昔ばなし/西日本新聞社編】
書籍「福岡県の昔ばなし/西日本新聞社編」を読みましたので、今回はそのお話です。
気になる箇所を参照させていただきながら(ありがとうございます)、昔ばなしを学んでいきたいです。

ではさっそく始めます。「綾の鼓(朝倉郡朝倉町)」を取り上げます。↓
斉明天皇が新羅との戦いのため大和朝廷から朝倉の地に行幸されました。天皇の住まいとなった橘の広庭の宮に、宮の手入れをする源太という老人がいました
続きます。↓
ある日源太は使いを頼まれ女官たちの住まいである女御呂木の館へ行きました。そこで椿姫という斉明天皇に仕える美しい女官に心引きつけられたのでした
そこでさっそく、↓
恋文を送り届けるも返事はなし。それでも送り続ける源太じいであった
するとようやく返事が。それはこんな具合。↓
桂の池においでください。木に鼓をさげているのでそれを叩いてくださったら、その音を合図に会いにまいります
とのこと。源太じいが池へ向かうと、
木にさげられた鼓を発見。すぐさま手に取るや鼓を強く打つも鼓から音が聞こえませんよ!?
さらに強く打ち続けるも音はなし。どういうことなのか。
それもその筈。鼓には皮ではなく布が張られていたのです
そう、ご名答。これは椿姫による謎かけだったのです。この謎かけには、↓
「この恋は成らぬ(鳴らぬ)」
そんな意味あいがこめられていたのでした。しかし源太じいはそんなこと分かりません。↓
さらにひたすらに打ち鳴らし続け、ついに気がふれて桂の池に身を投げたのでした
はあ?なんなのいったい。とにかく源太じいの話を聞いた椿姫は↓
池の元へ向かい源太に詫びて霊をなぐさめたのでした
するとなんと!池に老人の亡霊があらわれたのです。おい!そして椿姫に対し、↓
この鼓が鳴るかどうかお前が打ってみよ
と言い放つのでした。なんて身勝手なストーカー老人!続きます。↓
ただ捨て台詞を吐くばかりではありません。夜毎に姫の枕元へやってくる源太の亡霊。枕元にて椿姫を責め続けるのでした
すると、↓
今度は椿姫が発狂。桂の池に身を投げてしまいました
以上でお話は終わり。後味の悪い結末です。これって現代風に言えば、↓
おじアタックの末路
身勝手な老人による告白と騒音ハラスメント。さらに、告白(おじアタック)が失敗するや発狂。そして↓
死んだら死んだで、おじストーカー(霊)と姿を変えて毎晩枕元に現れる始末
脅迫まがいの恐ろしいおじアタックによる被害は大昔から存在し言い伝えられ、昔ばなしになっている。
この昔話から学べること、それは↓
告白を断る時は、謎かけで応えてはだめ。絶対
あと、おじアタックにはくれぐれも気を付けて。
ちなみに朝倉郡朝倉町という場所は、2006年に甘木市、朝倉郡杷木町と合併し、現在は朝倉市。地図で見るとこの辺り。↓
終わります。
(※書籍「福岡県の昔ばなし/西日本新聞社編」より参照させていただきました)