変わってる池千鳥ヶ池【福岡の民話第2集/加来宣幸編】

今回、書籍「福岡の民話第2集/加来宣幸編」を読みましたので、そのお話をしたいです。

いつものように気になる箇所を参照させていただきながら(ありがとうございます)、学んでいきたいと思います。

ではさっそく始めます。書籍内「筑前の民話」の項に、こんな気になるお話がありました。↓

千鳥ばなし(古賀)/話 麻生信子。粕屋郡古賀の町に松林のおおい久保という里がある

おやと思って調べてみたら、現在の古賀市は1997年まで糟屋郡に属していたとありました。つまり古賀町久保は古賀市久保。

マップで見るとこの界隈。↓

(※古賀を流れる青柳川のお話はこちらで!↓)

koga。↓

続きます。

松林の中に池があって池の西側から流れ出る小川を「千鳥溝」といいます。かつてこの辺りに千鳥という娘が母と二人暮らしていました

先ほどのマップを眺めていたら、古賀市久保の近くに千鳥ヶ池があるではないですか!↓

お話に戻ります。↓

重い病にかかった母は千鳥にこう言います。千鳥おまえは美しいのだから鏡を見ずに暮らしておくれ

そう遺言を残して亡くなるのでした。

そうはいっても若い千鳥は気になります。鏡が見たい。早く見たい。そうして千鳥がついに鏡を見ると、美しい千鳥の顔だちの上に、みにくい髪の姿が映っていたのでした

なんという髪。悲しみ爆発。狂い泣く千鳥の声は天に届きます。すると、↓

急に大嵐となり地響きが。周囲は水浸しになり濁流は千鳥をのみこむと、辺りを大きな池にしてしまいました。千鳥は白い蛇になりました

ちょっと待った―!ちょっと待ってくださいよと。ほら髪の毛はどうにかなるじゃんかあ!?でも蛇になったらどうにもならないじゃんかあ。

 

お話は続きます。それから何年か経ったときのこと。↓

同じ界隈に千鳥という美しい妻と暮らす男がいました。男は千鳥から固く約束させられていました。仕事から帰って来たらかならず咳払いをして表戸をあけるようにと

むむ。なにそれ。ここでまず女の怪しさに気づいて欲しい。でも美人妻に頼まれたら、疑うことすら難しいのかな。

ある日、せきばらいが面倒になった男はそのまま表戸を開けちゃった。そしたらそこには大きな蛇が髪の毛をなでつけていたのでした

ちょっと待ったー。大蛇に髪の毛は変じゃない?えそんなことない?そういうこともわりとありけり?↓

あまりの展開に腰を抜かしていた男。なんとか気を取り直し、あらためて咳払いをして家の中へ入っていきました

待って待って。いやもう待たなくていいよ。↓

千鳥いわく。あなた見たわね。そう声をかけると再び大蛇に姿を変えて消え去ったのでした

そんな古い言い伝えを残す千鳥ヶ池。現在ではこういうふうに知られているのだとか。↓

池へ身投げする人がいてもかならず助かります。また、日照りで池の水を引こうとすると、必ず雨がふりはじめます

それが千鳥の想い。以上でお話はおしまいです。

(※書籍「福岡の民話第2集/加来宣幸編 未来社」より参照させていただきました)